ジブリ作品の中で、ファンタジーチックな生物が出てこない珍しい作品の一つ「耳をすませば」。
青春ドラマを描いたようなこの作品に泥を塗るかのような都市伝説が存在します。
それが天沢聖司ストーカー説!
今回は徹底解剖してみたいと思います。
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天沢聖司=悪質ストーカー説。
天沢聖司さんと言えば、甘いマスクで学力も優秀、夢はバイオリンづくりと中学生ながら決めており、留学まで視野に入れた野心家であるという、なんとも平々凡々な我々一般市民とはかけ離れたモテ男日本代表なハイスペック男子です。
しかしそんなイケメン男に湧き上がる「ストーカ疑惑」・・・。
聖司君の家のパソコンの中にはこんなデータベースが管理されているなんて言う噂も・・・。
これは一体どういうことか、検証していきましょう。
1、雫が借りる本を全て先回りして借りている
雫が読んでいる本を片っ端から先回りして聖司君が読んでいるというのは非常に有名な話です。先に読んで、図書カードに名前を記載していることから雫は「天沢聖司」の存在気づき始め、見たこともない人のことを意識し始めます。
これは一体どういうことなのか。意識して雫が読みそうな本を先に借りていたことは、親しくなり始めた際に聖司君が自ら雫に言っている描写があります。
そして、後々に登場する聖司君のセリフ
「図書館で何度もすれ違ったの、知らないだろ」
「隣の席に座ったこともあるんぞ」
「俺、お前より先に図書カードに名前書こうとしてずいぶん本読んだんだからな」
はい、きました。
警察の事情聴取でこの発言をしたら、真っ先に容疑者として天沢聖司の名前が浮上します。
こうしたことから聖司君は、雫の付近の席に座って雫が読んでいる本をリサーチしていたことは明白。
そして、家に帰ってそれをPCに打ち込み、データ化して「雫が読みそうな本の傾向と対策」を作り上げ、片っ端から雫が読みそうな本を借りては図書カードに自分の名前を書き込んで雫に自分のことを刷り込んでいく作業を行っていたとしか考えられません。
こうした地味ではありますが、着々とねりあげられた作業によって最後のプロポーズへとつなげていくのです。
2、なぜ家を知っているのか
次に、夜明けの時間帯に聖司君が雫の部屋の窓に石を投げつけて雫を起こすというシーン。これがあるからこそ奇跡的な恋愛物語が演出され、最後のプロポーズへと発展していくのです。
しかし、よく考えてみると、なぜ雫の家を知っており、なぜ雫の部屋の窓がどれなのかを知っているのかということ。
雫の家に雫を送っていったという描写はありません。送ろうとしますが、途中で雫は「ここでいい」と言って走って帰るシーンはあるのですが。
口頭で家や住所を教えていたということは十分考えられます。そのため、家を知っているというのは、まあ、ありえることでしょう。
しかし、雫の部屋の窓を知るというのは結構困難なのではないかと思われます。部屋の窓と言うのは実際に部屋に上がって外を見た時にようやく位置関係がわかるものだと思います。
それか外でずっと観察していれば、夜帰ってきた雫が部屋の明かりをつけてカーテンを閉めるシーンと言うのは確認できる可能性があります。
聖司君がどちらを行ったのか・・・それは後者であるほうが可能性が高いでしょう。それか、もしかしたら自分の部屋の窓の方向が大きな通りに面している・・・と言った話を雫は聖司君にしたのでしょうか。
普通は友人にもそんな話はしないです。聖司君ならば聞きかねないかもしれませんが、聞いていたとしたらまあ、ストーカー疑惑確定なわけです。笑
外から観察して雫の部屋を確認していてもストーカー確定です。笑
そのため、聖司ストーカー説はより濃いものになっているんですね。つまりあの日に向けた聖司君の動向はこうです。
「いつかの日か、あのとっておきの場所でプロポーズするんだ!そのために、まずは雫たんの家と部屋をリサーチだ。コソコソ」
「一時帰国できるって!?よし、これは雫たんはまだ知らない情報。よし、サプライズとして雫たんには伝えずに、帰国した時にあの場所へ・・・ゴクリ」
~帰国~
「よし、明日は早朝からあの場所へ!しかし、帰国したばかりだから眠いな・・・。でも明日人生が決まると考えれば安いものよ。」
~雫宅到着~
「雫たん。雫たん。たんたかたん。起きてくれ。起きてくれなければすべての計画がパアなんだ・・・奇跡よ起これ・・・。って、あれ?あれは雫たん?雫たんキター!!!!!!!奇跡キター!!!!!!!!!やっぱ俺、もってるっしょ。」
そうしてあのプロポーズへ繋がったのです。笑
まあ、私の妄想ですけどね。笑
うらやましいぜ全く。
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3、さらに天沢は心理学を巧みに利用していたという話も
私が確認した天沢聖司君の行動に関して、心理学のトリックが用いられているものとして「類似性の法則」、「ザイオンス効果」、「ゲインロス効果」、「吊り橋効果」が確認できました。
類似性の法則
類似性の法則は、自分と似た者に対して好感を持つということです。これは日常でも感じることができますよね。自分と同じ趣味や同じものが好きな人とは自然と話が弾み、好感を持っている自分がいます。
雫と聖司の間の類似したものとは・・・そう、本です。片っ端から図書カードに名前書いた効果は抜群でした。
ザイオンス効果
ザイオンス効果は接する機会が多いほど交換を抱きやすいという効果です。聖司はことあるごとにチャンスをうかがい、雫がベンチに本を忘れたらそれを拾い上げて読んでいるし、雫が父の弁当を「地球屋」に忘れたら自転車で届けます。
ゲインロス効果
ゲインロス効果はギャップのある一面を見せることで、相手に鮮烈な印象を残すと言う心理テクニック。聖司と雫の出会いは最悪でした。雫が訳詩した「コンクリートロード」をちゃかし、雫は「やな奴やな奴やな奴!」と怒りをあらわにして帰宅します。
しかし、後に雫に自分が天沢聖司であることを明かし、それが強烈なギャップを生み、雫の印象に残っていくのです。
吊り橋効果
吊り橋効果はよく聞くやつですね。不安感抱くようなドキドキした体験を共に過ごすことで、それが恋愛感情と勘違いしてしまうというものです。
二人でしたドキドキ体験とは・・・。あのカントリーロードの演奏のシーンですね。あれは視聴者にも強く印象に残るシーンですが、あの時、聖司はさらっと雫に歌うことを強要し、共に披露しあうというドキドキした体験に持っていきます。
きっと聖司君はこうした日のために、カントリーロードの訳詩を見た時からカントリーロードを猛練習していたのでしょう。さすがっす。
こうした根拠から天沢聖司はストーカー容疑がかけられているのです。しかしストーカーは自身が恋愛対象者に格上げさせることが出来れば、ストーカーではなくなるのです。
見事、綿密な計画の元雫を落とした聖司さんは、あの素敵な景色の前でプロポーズを成功させます。
その連続したアプローチは見事の一言。
以上が天沢聖司ストーカー説。
惜敗したフツメン野球少年杉村・・・残念!お悔やみ申し上げます。
信じるか信じないかは、あなた次第。
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