世界一勇敢な少年が空から降ってきた美少女を助けるという物語をご存知だろうか・・・。
ジブリの代表作「天空の城ラピュタ」です。
そして、「天空の城ラピュタ」の代名詞的存在である「バルス」。この「バルス」に込められた意味や、現実世界で滅ぼしたものとは・・・?
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「バルス」という名言
実は現代ではあまり知られていませんが、「天空の城ラピュタ」はジブリ作品として製作された1番目の作品であり、当時としては画期的な手法で制作されたために、日本だけではなく世界的にも非常に注目を集めた作品です。
「風の谷のナウシカ」がジブリで1番目の作品だと考えられていますが、「宮崎監督作品」ではあるものの、正式にはジブリ発足前に製作されたものなのです。
そのため、「天空の城ラピュタ」は記念すべき作品というわけですね。
作中で登場する「バルス」という名言・・・。
これがなかったら、この作品がここまで現代の若い世代を虜にするほどの名作になりえたのか・・・まあ、なりえたのかな。笑
もちろんパズーの勇敢さ、シータの古きよき日本の女性のような雰囲気など、私は個人的にジブリ作品中で1番好きな作品であり、パズーは人生の師匠として位置づけられています。笑
しかし、「バルス」が請け負う役割というのは、今となっては非常に大きいと思います。
この名言が作品の知名度を上げ、伝説的な作品に押し上げた大きな力を備えているものであるというのは、言うまでもないような気がします。この記事を読んでいただければ、少なくともそう感じてもらえるはずです。
では、「バルス」の意味や語源について紹介していきます。
「バルス」の意味
この呪文は、王家の人が飛行石を身につけながら言わないと効果がないと言われています。
それを象徴するかのように、シータがおばあさんからこの呪文を教わっているシーンや、パズーが飛行石を身につけて飛び降りた時も、飛行石の力やこの呪文の力は発揮されませんでした。
しかも、シータがパズーにこの呪文を教えていたであろうシーン・・・ムスカが3つ数えていたシーンですね、ここでも呪文による影響はなかったために、詠唱者の意志や波動などを組み取って発動するものだという予測もされています。
さて、この「バルス」はあくまでも「バルス」であり、作中ではどのような意味合いで使用された言葉なのかご存知でしたか。
実は、「バルス」はラピュタ語では「閉じよ」という意味なんです。
天空に存在する城として、長年漂ってきたラピュタですが、それが時代と共に合わなくなってくることは先祖も知っていたのでしょうね。
そのため、「閉じよ」というラピュタ語を言うことで、ラピュタの長い歴史に終止符を打たせようとして設定したのでしょう。
よくよく考えてみると、「ちょっとそこのドア、バルス(閉めて)!」みたいに日常会話でも出てくる可能性がある単語なので、やはり飛行石は何らかの意思を組み取ることが出来るのかもしれませんね。
というのも、上記で記載したシータがパズーに「バルス」の呪文を教えた際に、なぜラピュタが滅び始めなかったのか・・・とネット上では疑問が飛び交っているのです。
有力な説としては、「バルス」は長ったらしい呪文の最期を締めくくる言葉であるという説。
そしてもう一つは、「バルス」というたった三文字の言葉を、「最初がバ」、「次がル」、「最後がス」などと区切って教えたという説。
まあ、おそらく「天空の城ラピュタ」制作時にこうした背景まで考慮して制作はされていなかったのだろうなあ・・・とは思いますが、数多の都市伝説や後付の説などを生んできたジブリなので、こうして視聴者が「奥行き」を考察していき、新たな都市伝説が誕生していくのです。笑
長年愛され続けている所以かもしれませんね。
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「バルス」の語源
この「バルス」は、あくまでもラピュタ語であり、現実には存在しない言葉です。
しかし、どうやら語源が存在するそうなのです。
公式的には明確な発表はないものの、ネット上の噂ではトルコ語の「bans(バルシュ)」が「バルス」の語源なのではないかと考えられています。
このトルコ語の「bans(バルシュ)」は、「平和」という意味があります。
一見、ラピュタが滅んでいく映像が見えるため、「平和」という言葉とは程遠い印象を受けますね。
しかし、そこが相反するところで面白いところなのですが、先祖たちはラピュタを壊すことで「平和」になることを知っていたのではないのかと個人的に考察しています。
ラピュタは古代の遺跡として語り継がれたものですが、昔は兵器のような使われ方もしていたのでしょう。
実際、ムスカはラピュタによって世界を征服しようとしていました。そのようなものは先の時代において悪用される場合が考えられます。
そんな際に、「平和」を取り戻すのはラピュタの破壊しかないわけです。実際それにより人々は助かるし、二人も助かりました。
公式的には発表はありませんが、まことしやかに囁かれてる噂です。
なかなか美しい話に仕上がっているため、個人的には結構好きです。笑
サーバー崩壊
さあ、ここまでは「バルス」という言葉について紹介してきましたが、この言葉が持つ伝説はすごいんです。笑
どのような伝説かと言うと、劇中で天空に存在する城ラピュタを崩壊する言葉として存在しますが、その言葉が現実世界にあるものを崩壊させたという伝説です。
何を崩壊させたのか・・・。
答えはサーバーです。笑
実は、「天空の城ラピュタ」が金曜ロードショーなどで放送されるたびに、劇中でシータとパズーが「バルス」というタイミングに合わせてネット上の2ちゃんねるやTwitterに書きこもうとする運動が、誰が呼びかけたわけでもなく自然と始まったのです。
その数はどんどん増えており、一気に使用者が書きこむためにサーバーに付加がかかり、一時凍結するような事態が起こっているのです。笑
Twitterでの「バルス祭り」は記録さえも保持しています。
Twitterでは1秒間に何ツイートされたのかという記録があるのですが、その部門において2011年12月の放送時に2万5088件で1位に。
しかし翌年の「あけおめ」が3万3388件のツイートがなされ、抜かれたのですが、同じ年の8月に「バルス」が14万3199件で大幅に記録を更新して1位に。笑
これが日本の記録ではなく、世界記録となっているのですからすごいですよね。
だってこの世に存在しない、まったくもってフィクションの言葉です。そんな言葉が歴史に明確に刻まれるというのは、やはりジブリ作品が持つ魅力のなせる業・・・なのでしょう。
ちなみに世界記録になった後は
秒間10万6338件(2013年8月2日23時21分50秒)
秒間約5万5000件(2016年1月15日23時23分14秒)
と徐々に落ち着いていっています。
これによってネット住人の誰かが以下のようなデマ画像を作成しました。
まさに新たな都市伝説を生んだ格好になっています。笑
この画像がデマだという根拠は、記述されている金額がちょっとぶっ飛びすぎている点、最近ではバルス祭りに色んな企業が乗っかっている点などがあります。
バルス祭りに便乗した企業の一つが「タニタ」です。
タニタは以下のようなツイートを行いました。
「タニタ」が「バルス」を超えたら
1.破滅の呪文「タニタ」セット限定販売
2.ラピュタパンを作る
3.「君をのせて」体重計作成超えなかったら社名を1日「バルス」にします。https://t.co/SQmb9gqlt2#金曜ロードショー#ラピュタ#タイムマシーン3号
— 株式会社タニタ(公式) (@TANITAofficial) 2016年1月14日
当然のように「バルス」には勝てなかったようで、バルス祭りの翌日には本当にHP上の企業名が「バルス」になっていたそうです。
完全に負けるの覚悟で用意周到に準備してた感が満載だったようですね。笑
サーバーに続いて、企業名まで乗っ取ってしまった「バルス」。
今後も何かを破壊するかもしれません・・・。
「バルス」にお気を付けて。笑
おまけに、「バルス間違え探し」を掲載しておきます!
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