「となりのトトロ」につきまとう凶悪犯罪との関係!?
その真相はいかに!
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ジブリの作品の中でも圧倒的な存在感を放つ「となりのトトロ」!
それとは裏腹に、意外と興行収入は少ないのが特徴的です。
実は「となりのトトロ」は、「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」などの後期代表作などと比較すると20-30分の1の興行収入しかなく、「ホーホケキョ となりの山田くん」にすら負けているんです。
ただ「興行収入=作品の秀逸さ」ではなく、後期の作品は鈴木プロデューサーによる卓越したメディア戦略の力が大きい、と言われています。
とは言うものの、やはりトトロ抜きにはジブリは語れないといっても過言ではないでしょう。
しかし、そんな「トトロ」について語られるちょっと怖い都市伝説を紹介します。
今回は少し(いや、かなり)重たい話題となります。
この都市伝説の内容は、「となりトトロ」が「狭山事件」をモチーフにしているのではないか・・・というもの。
その根拠について検証していきます。
「狭山事件」の事件内容には、部落差別などにも関わるデリケートな問題も絡んでいますので、もし、気分を害される方がいらっしゃいましたらここで読むのをやめて頂いた方が良いかもしれません。
まずは狭山事件の概要についてですが、それはこちらのページをご覧頂いたほうが良いかもしれません。
↓ ↓ ↓
http://www.maroon.dti.ne.jp/knight999/sayama.htm
ちなみにウィキはこちら
↓ ↓ ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AD%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6
狭山事件とは・・・今からちょうど50年前の事件です。
16歳という若さで無残に命を奪われてしまった少女とその家族のことを思うと、かなり気持ちが重たくなってしまいます・・・
が、ここで、何故、このような事件が「となりのトトロ」と関係あるのではないか・・・という都市伝説が生まれるに至ったのか、いくつか根拠がありますので以下にまとめます。
- 狭山事件が発生したのが5月。トトロに出てくる姉妹の名前は言わずと知れた「メイ(May)」と「さつき(皐月)」でどちらも5月を暗示したもの
- 狭山事件の狭山市と、トトロの舞台として設定されている所沢市が隣接している
- 狭山事件発生時、被害者のお姉さんが妹を必死に探していたが、混乱したためかなのか「トトロ」を連想させる言葉を発していた
- 被害者は16歳の高校1年生。さつき(12歳)とメイ(4歳)の年齢を足すと16歳
- 狭山事件の被害者の母親は病死しており家にはおらず、トトロの姉妹の母親もまた家から遠く離れた場所で長期入院しており家にはいない
- 狭山丘陵には末期患者や精神病患者が入院する病棟を持つ「八国山病院」があり、トトロの母親の入院先は「七国山病院」
・・・以上が、要因とされている関連性のあるものになります。
内容によっては、微妙だったり・・・結構納得いったり・・・と、様々ですが、一つ一つ検証していきたいと思います。
1、狭山事件が発生した5月と名前のリンク
事件が発生したのが5月1日、さつきとメイの名前も5月を意味します。
ジブリ公式サイトにトトロ都市伝説に関するコメント(内容は都市伝説をきっぱりと否定するものでした)が記載されたのが・・何と2007年5月1日・・・偶然の一致でしょうか?
確かに「5月」の繋がりはどこか意味深のような印象を受けますが、「となりのトトロ」ではちょうど田植えの時期の一時期を描いたものであるため、主人公のさつきとメイは5月にちなんだ名前であるという説があります。
また、「となりのトトロ」は当初、姉妹設定ではなく、女の子は1人のはずでした(最初に誕生したのはさつきでした)が、もう1人妹を増やす必要が生じてさつき=5月繋がりでメイが誕生した・・という説もあります。(詳しくは4を読んで下さい)
そのため、信憑性は高くはないと思います、が、なぜ・・・ってくらいのリンク性でもあります。
2、狭山市と所沢市が隣接
真偽のほどは分かりませんが、「となりのトトロ」の舞台は埼玉県「所沢市」と言われています(舞台の説には、「所沢市のとなり」というものもあります。)。
劇中でさつきとメイの住む「松郷」は所沢市に実在しています。
実は、狭山市は所沢市と隣接しているのです。
引っ越し作業を手伝うおばあちゃんが新聞紙からお皿類を取り出し、メイが急須を取り出すシーンの2人の背後に「狭山茶」と書かれた段ボールがあるのです。
確かに不思議な一致です。
しかし、これには説明できる理由があります。
実は、宮崎駿監督の家が所沢にあるのです。
そのため、所沢近辺の実際の地名や、実際にあるものを連想したような地名が登場するのです。
そう考えると、この関係性に深い意味はないとも言えます。
3、混乱のせいか発した「トトロ」
実は狭山事件の被害者のお姉さんが「トトロ」と言ったという話があります。
それだけではなく、「猫のお化けを見た」(=猫バス?)や「タヌキのお化けを見た」(=トトロ?)と叫んだという話もあります。
が、これは、狭山事件の被害者の姉ではなく、違う事件の被害者の姉の話であるという説が濃厚です。
実際、狭山事件に関して調べましたが、トトロという言葉を発していたという記録はありませんし、トトロのような大きな狸や猫の幽霊的ものを見たという証言はなく、そもそも姉が混乱するほど探し回ったという記述もありません。
記録によると、妹が夜遅くになっても帰宅せず、心配して妹が通っていた定時制高校や周辺を探し回ったのは姉ではないのです。
一家の長男です。
また、その長男が錯乱していたというような記載はありません。
似たような事件や、全く別の事件と狭山事件がごっちゃになってしまったがために、このような話が出てきたのでしょう。
もしくは、でっち上げか・・・。
都市伝説では良くある話ですね。
この根拠の真相は、一気に都市伝説の信憑性を低下させます。
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4、被害者は16歳、さつき(12歳)とメイ(4歳)の年齢を足すと16歳
これに関しては全くの偶然のようです。
「となりのトトロ」の制作裏話として良く知られているものですが、実は製作当初は60分の短編映画だったのです。
同時上映として製作されていたのが、高畑監督が製作した「火垂るの墓」。
しかし、「火垂るの墓」が制作過程でどんどん尺が長くなってしまい、それに合わせて(対抗して?)宮崎監督が長編映画として練り直した結果、我々が知っている「となりのトトロ」が誕生したのです。
尺が短いものを長くしなければいけなくなり誕生したのが姉妹という設定。
実は、映画公開時のポスターでは、トトロの隣に女の子が一人立っているんです(サツキとメイを足して2で割ったかのような可愛い女の子です。
つまり製作当初は姉妹設定ではなかったということなのです。
さらに、最初はさつきは12歳ではなく10歳という設定でした。
さつきは、あまりにもしっかりしすぎているので12歳に変更になったそうです。
・・・やはり本当に偶然のようですね。
5、母親が家にいないという一致
これに関しては、深い意味はないと考えることもできるし、モチーフにしたからだとも解釈できます。
判断できる要素がありませんので何とも断定できませんが、本当にモチーフにしているのならな狭山事件の被害一家同様、おそらくトトロでの母親も病死している設定になっているのでは・・・?
という感じもします。
6、「八国山病院」と「七国山病院」
これは上記の2番の検証でも行いましたが、宮崎駿監督の家が所沢にあり、近隣の実際の地名を使用しているため、と解釈できます。
以上のことから狭山事件との関連は・・んー・・難しいように思えます。
個人的には、「狭山事件」をモチーフにするメリットが全くないように思いますし、何もかも強引な辻褄合わせにしか見えません。
しかし、宮崎駿監督がアニメーションの世界に入ったのは1964年、「狭山事件」から1年後のことです。
そして、宮崎駿監督作品は全てが世間強いメッセージを訴える映画が多いですね。
そのため、「狭山事件」の残虐さや悲惨さに大きな影響を受けた宮崎駿監督が、「となりの」狭山市で発生した1年経っても解決していない事件を風化させてはいけない、という願いから「となりのトトロ」を制作したのではないか?
宮崎駿監督ほどの天才であれば、「狭山事件を」裏設定に絡めていても不思議ではありません。
また、「狭山事件」が有名になったのは、逮捕・起訴された男性が被差別部落の出身者だったことで、部落差別問題に絡んでいることも理由の1つです。
部落差別による冤罪だとも言われています。
左翼運動に参加していた宮崎駿監督だからこそ、この問題に大きな関心を持っていたとしてもおかしくありません。
それに、裏にそんな意図を含ませていたとしても、事件内容が事件内容だけに、
「狭山事件をモチーフにしているんですか?」
と質問されて、
「実はその通りなんです!ご明察!よく分かりましたね!」
などとは言えないでしょう。
・・と、考えることが出来ないでもないです。
もしかして、意図的な関わりはなくても、何か意図しないスピリチュアルなところで深く関わっているのかもしれません。
でも、まあ、今回の検証に関しては限りなくモチーフにされていない、とまとめさせていただきたいと思います。
真相は闇の中、監督の頭の中!
ですが、それが都市伝説というものなんだと思います。
信じるか信じないかはあなた次第!
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「トトロ」と狭山事件に共通点は1つもありません。すべては匿名掲示板「2ちゃんねる」で創作されたデマです。
トトロの設定年=1953年
狭山事件の発生年=1963年
トトロの舞台=所沢市松郷
狭山事件の発生場所=狭山市
トトロの舞台が「所沢市松郷」になったのは、宮崎駿監督が所沢市在住で、松郷付近の懐かしい風景を記憶していたためです。なお、「トトロ」は、宮崎監督の幼い姪が「ところざわ」をうまく言えず「トトロ…」と言ったことに由来しています。
「トトロ」の家族=父・母・姉・妹
狭山事件被害者の家族=父・長女・長男・次女・二男・三女(幼少時に死亡)・四女・三男
よく「狭山事件の被害者宅も姉妹だった」と書かれていますが、実際は7人きょうだいです。
「トトロ」の母=結核で「七国山病院」に入院するが、全快して退院。
狭山事件被害者の母=事件の10年前に脳腫瘍のため、東京都小平市の「国立武蔵療養所」で死去。
「狭山丘陵には末期や精神病患者を収容した『八国山病院』があった」などとあちこちに書かれていますが、そんな病院は実在していません。また、狭山市内に「狭山丘陵」はありません。「七国山病院」のモデルになったのは、当時「東洋一のサナトリウム」と呼ばれていた東京都東村山市の「保生園」で、そのことは宮崎監督も朝日新聞のインタビューに対してはっきり答えています。
「トトロ」の姉=いなくなった妹を捜し回る。
狭山事件被害者の姉=家から1歩も外に出ていない(※身代金受け渡しと近所の家での打ち合わせ時を除く)。
狭山事件の姉は、事件発生から3日後まで警察から外出を禁じられていました。ですので、もちろん錯乱もしていなければ、「大きな狸に会った」「猫のお化けを見た」等の発言も一切していません。被害者が森の中で「16分割されていた」と書かれているものもありますが、被害者は絞殺され、農道に埋められていました。
トトロの姉妹の年齢=12歳と4歳
被害者と姉の年齢=27歳と23歳と16歳
「トトロの姉妹の年齢を足すと被害者の年齢になる」とよく書かれてありますが、そもそもなぜ「足す」のかが分かりません。それに、「トトロ」はもともと「一人っ子のサツキ」が主人公、という設定になっていました(そのため、ポスターには1人しか描かれていません)。トトロは最初70分の映画でしたが、併映の『火垂るの墓』が90分になったため、これに合わせて20分延ばすことになり、そのため最終段階で急遽「姉妹の物語」(ストーリーを延ばすため)に書き換えられています。また、サツキは最初「10歳」という設定でしたが、出来上がってみたらあまりにしっかりしすぎているため、後から「12歳」に変更されています。
トトロの姉妹の名前=サツキ・メイ
狭山事件姉妹の名前=K子・T美恵・Y枝
「『サツキ』『メイ』はいずれも、狭山事件が起きた5月を示す」とか書かれていますが、これは「草壁家が5月の新緑の季節に郊外に引っ越した」という設定に合わせて命名されただけの話です。
「『トトロ』で『狭山茶』の茶箱が出てくるのも、狭山事件との関係を示す」とよく書かれてありますが、狭山茶と狭山事件には何の関係もありません。狭山茶は宇治・静岡と並ぶ〝日本三大ブランド茶〟です。若い人は知らないかもしれませんが、昔は衣類や食器はだいたい茶箱にしまっていました(防虫・防湿効果が高いため)。私(伊吹)も5年間所沢に住んでいましたが、その間家の押し入れの下段は全部、「狭山茶」の茶箱でした。トトロの舞台は所沢市なのですから、狭山茶の茶箱が出てくるのは当たり前の話で、「食器片付け」のシーンであればむしろ出てこない方が不自然です。
いろいろなブログなどを見ると、「都市伝説」を否定しているものでも、「たまたま共通点が多かっただけだろう」とか、「ただの〝都市伝説〟としてもよく出来た話」などと書かれてあったりしますが、共通点なんかどこにもありませんし、ちっともよく出来ていません。